【読書感想文】神・読書術

今回読んだ本は「神・読書術」です。

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著者はビジネス書・新書の書評・要約メディア「bookvinegar」の編集長で、「朝、カフェで読書会」の主宰を行う坂本海さんです。ピークには年間500冊の本を読み、これまでに2000冊以上の書評を行ってきたそうです。現在もスタートアップの手伝いをしながら年間300冊を読んでいる筋金入りの読書家です。 そんな坂本海さんが今までの読書経験を元に培ってきた読書術をまとめたのが本作になります。

本作で著者が言いたいポイントは、一部の部分を除いて、どれも凡庸で、1つ1つは決してレベルの高いことを言っているわけではありません。読書を速くするためにはフォトリーディングなどの速読術を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、本作はそのような「技術」ではなく「一定の決まりごと」によって読む量を増やすことを目的としています。誰でも読む量を増やすことができる良作なのではないでしょうか。

選書を効率的にする7つの技術

そもそも「読書」は「知識を増やすため」に行うもので、「読書時間を短くすること」は「少ない時間で知識量を増やすこと」が目的と捉えることができますよね。読書時間を短くすることと同様に、実は選書(本を選ぶこと)は「インプットとなる知識量を増やす」という意味で非常に重要です。

私はあまり「読書術」に関する本を読まないので、「選書」をテーマに一章使っていることは非常に印象的でした。

「特にアマゾンのレコメンドは偏りがち、書店をめぐる方が良い本に出会う確率が高い」と言った内容はすごく納得感があります。 また、プロの書評を通じて気になる本を探す、と言ったことは私はしたことがないので、非常に参考になりました。

4段階ステップ読書法

読書をする人のレベルには段階があり、それらのレベルとそれに対応した読書法が4段階ステップ読書法です。 細かな説明は割愛しますが、特に印象的なのが「面白くなかったらその本を読むのをやめろ」と言った内容が印象的でした。面白くない本を読んでいて、いつの間にか読書自体がフェードアウトしていることはあるある話だと思うので、今度面白くない本があった場合はさっさと読むのをやめようと思います。

まとめ

上記以外にも読書術として、誰しもが真似できるポイントが書かれています。 これから読書で知識を増やしていきたい方はもちろん、今以上に読書を効率的にしたい方はぜひ本書を手にとってみてはいかがでしょうか。